「すこやか亭」が毎年この時期にお届けしている 『コフナ』 を使って育てた “こふな”とうもろこし(味来) が、今年最後の時期を迎えるというので、新人スタッフと一緒に茨城県の生産者小林さんのところへ足を運びました。
東京は、ここ数日曇りや雨だったので、「今度ばかりは“晴れ女”というわけにはいかないわよね。」と、とても天気が気になっていましたが、よく晴れて、すんだ青空をみることが出来ました!
小林さんのところへ到着すると、今朝収穫して、選別・箱詰めした“とうもろこし”を出荷するところでした。
「お世話になっております。」というと、「今年は収穫前の長雨で、思うようなとうもろこしを出荷できねくて、一日に出荷できる数量が、例年より少ないんだ。」と困った様子・・・。
その理由は、畑に行くとよくわかりました。
小林さん:「この長雨に風で茎も倒れっし、カメムシが発生して、大変だぁ。せっかく成長したとうもろこしも、こうやって茎が倒れっとお天道様があたらないから味ものらないしな。今年は、多いんだ。」
スタッフ:「カメムシって、あの臭い虫ですよね。」
小林さん:「あ~、そうだ。カメムシが食べた粒だけが数日後に黒い色に変色するのだけど、とうもろこしの皮の外から甘い実を吸うために外見からではわからなくて、皮をむいてからわかるんだ。」
と、「虫は、おいしいとうもろこしを食べるんだ。甘いとうもろしだってわかんだな。」と言いながら小林さんが倒れた茎を掻き分けるようにしてもぎ取って見せてくれたのは、その虫が食べた“とうもろこし”でした。

そして、せっかくの機会なので、実際に少しだけ収穫体験をしたところ、とうもろこしを掻き分けての収穫は大変だと実感しましたが、「収穫よりも、選別作業の方が大変だ。」とも話していました。
小林さんのお宅へと戻ると、朝5時半から収穫したという、茹でたての“とうもろこし”が・・・



ですが、奥様から「これは、虫が食べたおいしいとうもろこしだから。」と
「あっ、確かに。」
「でも、虫が食べた部分以外は、いつものとうもろこしと変わりありませんものね。いただきます!」と茹でたての“とうもろこし”をガブリ。
シャキシャキと音がする一粒一粒の歯ごたえに、絶妙の塩加減。思わず無言で食べていましたが、それを見ていた小林さんは「昆虫や動物は正直だ。」と・・・。
今日のように天気がいいのは10日間ぶりだそうです。土が健康なのももちろん、生産者の腕ももちろん。でも、同じように大事なのはお天道様なのだと、あらためて感じさせられました。

帰るときは、「来年も、宜しくお願いします。」と小林さんと奥様に挨拶をしているところへ、小林さんのお宅で飼っている猫が母屋から・・・。おいしいトウモロコシというのが分かったのでしょうか。それとも、見送ってくれたのでしょうか。また、はじめは吠えていた犬も、じっと見つめて、見送ってくれました。
一年に一度しか味わえない小林さんの“とうもろこし”。これで終わってしまうかと思うと、本当に、残念でたまりませんでしたが、来年は今年より天候に恵まれることを願いながら、小林さんのところを後にしたのでした。